歯医者で「神経ギリギリですね」と言われました。どういう意味?
先生、“神経ギリギリまで虫歯がありますね”と言われたんですが、どういう意味なんですか?という質問をいただくことがありますよね
ありますね。『神経を取らなきゃいけないんですか?』と心配される患者さんはとても多いです
実際にはどういう状態なんですか?
歯の中には『歯髄(しずい)』と呼ばれる神経や血管が入っています。
『神経ギリギリ』というのは、虫歯がその神経のすぐ近くまで進んでいる状態を指します
もう神経まで虫歯が届いているんですか?
まだ届いていない場合もありますし、一部だけ近い場合もあります。そのため、実際に虫歯を取ってみないと神経を残せるかどうか判断できないことも少なくありません
レントゲンだけでは分からないんですね
はい。レントゲンは二次元の画像なので、虫歯と神経の距離を完全に判断することはできません
治療中に判断が変わることもあるんですか?
あります。レントゲンでは神経まで達しているように見えても残せることがありますし、逆に浅く見えても神経まで虫歯が及んでいることもあります
できるだけ神経は残した方がいいんですよね?
基本的にはそのように考えています。神経を残せる歯は、将来的に長く使える可能性が高くなるからです
でも、無理に残せばいいというわけではないんですね
その通りです。感染した神経を無理に残してしまうと、後から強い痛みが出たり、結局根管治療が必要になったりすることがあります
どんな時に神経を取る必要があるんですか?
例えば
・神経まで虫歯が感染している
・何もしなくてもズキズキ痛い
・神経が壊死している
・神経を残しても治る可能性が低い
このような場合は根管治療をおすすめすることがあります
逆に神経を残せることもあるんですね
あります。虫歯を取り除いた結果、神経が少し見えたとしても、状態によっては神経を保護する薬剤を使用して残せる場合があります
最近は神経を残す治療も増えていますよね
そうですね。以前であれば神経を取っていたケースでも、現在では歯髄保存療法などによって神経を残せる場合があります
そう歯科ではどのように判断しているんですか?
レントゲンや症状だけでなく、虫歯の深さや神経の状態を総合的に判断しています。そして、できるだけ神経を残せる可能性を考えながら治療を進めています
患者さんにも説明しながら進めるんですね
もちろんです。『神経を残せる可能性』『途中で神経を取る治療へ変更になる可能性』も事前にご説明し、ご納得いただいたうえで治療を進めています
よくある質問
Q. 「神経ギリギリ」と言われたら必ず神経を取りますか?
A. 必ずではありません。虫歯を除去した後の状態によって、神経を残せる場合もあります。
Q. 神経を残せるかはいつ分かりますか?
A. レントゲンだけでは判断できないことも多く、実際に虫歯を取り除いてから最終的に判断するケースがあります。
Q. 神経を残したのに後から痛くなることはありますか?
A. あります。神経の炎症が強い場合は、後日痛みが出て根管治療が必要になることもあります。その可能性も踏まえて経過を確認していきます。
まとめ
「神経ギリギリですね」とは、虫歯が歯の神経のすぐ近くまで進んでいる状態を意味します。
ただし、「神経ギリギリ=必ず神経を取る」ではありません。
レントゲンだけでは判断できないことも多く、実際に虫歯を取り除いた結果を見て、神経を残せるかどうかを判断することもあります。
そう歯科学芸大学では、できるだけ歯と神経を残すことを大切にしながら、神経を残すメリットだけでなく、後から痛みが出る可能性や根管治療が必要になる可能性も丁寧にご説明したうえで治療を進めています。
「神経を取ると言われたけれど、本当に必要なの?」
「できるだけ神経を残したい」
そんな方はお気軽にご相談ください。
現在の状態を詳しく確認し、一人ひとりに合った治療方法をご提案いたします。