インプラントとは?
インプラントとは、体の中に医療機器や材料を埋め込む治療です。このうち、歯科で行う「インプラント治療」は失われた歯の部位のあごの骨に、チタン製の人工歯根を埋め込んで、そこにセラミックなどで作った人工歯を装着する治療のことを言います。
これまで失った歯の代わりになるのは入れ歯やブリッジでしたが、新しい選択肢としてインプラントを希望される患者様が増えています。
インプラントは次の3つのパーツで構成されています。
- 人工歯(セラミックなど)
- 支台部(アバットメント)
- 歯根部(インプラント体)
インプラントをつけるためには、あごの骨にインプラントを埋め込む手術と、アバットメントを取り付ける手術の計2回の手術を行う必要があります。そのため、循環器系・呼吸器系の病気、糖尿病、骨粗しょう症などの病気がある方はインプラント治療を受けられないことがあります。
こんな方におすすめ
インプラント治療は次のような方におすすめです。
- 入れ歯の着脱や清掃にわずらわしさを感じている
- 入れ歯やブリッジが合わず、何度も調整している
- 入れ歯やブリッジでは食事を楽しめないことがある
- 入れ歯の不自然さに違和感がある
- 口臭で悩んでいる
- より自然な仕上がりで審美性も重視したい
- 固い食べ物もしっかり噛みたい
このようなお悩みがありましたら当院までご相談ください。
当院のインプラント治療における特徴
豊富な治療経験
これまで培ってきた経験から、安全で正確な治療を提供いたします。
また、インプラント専用の設備を設け、手術前には専用の医療機器で詳しい検査を行います。これにより、難しい症例にも対応するとともに、治療完了後、より快適にお過ごしいただけるように努めています。
ストローマンのインプラントを採用
当院では、スイスのストローマン社製インプラントを取り扱っております。
ストローマン社のインプラントは、世界で最も広く使用されており、日本を含む70カ国以上で採用されています。ストローマンのインプラントは骨との結合スピードが速いという特徴があるため、治療期間が短くなるメリットがあります。また、インプラントのサイズも比較的小さく、日本人に適合しやすい特徴があります。
また、日本国内でも多くの歯科クリニックで使用されているため、旅行先でのトラブルや引っ越しなどで居住地が変わった場合でも、対応しやすいインプラントです。
当院のインプラント治療の症例
歯のない部位に、インプラントで咬合を確立したケース
Before
After
患者様の主訴 | 他院で抜歯をしたが、その部分の治療の選択を相談したい |
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診断結果 |
歯のない部位は、 保険診療であれば入れ歯・ブリッジ、 自費診療であれば、入れ歯、ブリッジ、インプラントの選択肢があります。 今回は、隣り合わせの歯が健康であること。ブリッジは健康な歯を削る量が多いこと。 入れ歯は取り外し、違和感が強いという点であり、本人煩わしいとのことで、 インプラント治療を選択しました。 |
治療内容 | 歯周病治療、CT撮影、模型検査を行い、手術時のインプラントを入れる角度の精度をあげるガイドを作成。ガイドを用いてインプラントを埋入し、2か月後ジルコニアクラウンにて補綴し、メインテナンスへ |
治療後経過 |
3か月に1度、インプラントの部分も含めて、全体の歯の定期健診でチェック。 かみ合わせ等問題なく使用しています。 |
治療期間 |
4か月 抜歯からであれば、6~8か月かかります。 |
治療費用 | 約50万円 |
リスク・副作用 |
入れ歯・ブリッジより治療期間が長くなる。 インプラント埋入時に外科処置を必要とするため、負担がある。 |
インプラント治療のメリット・デメリット
インプラントのメリットとデメリットは次の通りです。
インプラント治療のメリット
- 自然の歯と同じような感覚で噛める
- 健康な歯を削らずに済む
- 審美性に優れている
- 装着時の違和感が少ない
- あごの骨が痩せるのを防げる
インプラントはあごの骨にしっかり固定でき、劣化しにくいという特徴があります。そのため、強い力が加わっても耐えられるようになるため自分の歯と同じような感覚で噛めるのが特徴です。装着時の違和感も少なく、審美性も高いことから、これまでと同じように会話や食事を楽しめるでしょう。
インプラント治療のデメリット
- 自費診療のため治療費が高額になる
- 治療期間が長くなる
- インプラントを埋め込むための手術が必要になる
- 治療後も継続してメンテナンスが必要になる
- 感染症のリスクがある
インプラントのリスク・副作用
- 術後出血や痛みが出ることがある。
- 患者の体の状態(糖尿病等)によって手術ができないことがある。
- かみ合わせの違和感が出ることがある。
- 過度の衝撃による被せものの脱落・破折することがある。
- 術後、管理をしていないとインプラント周囲炎により、インプラントを撤去する必要がある。
当院のインプラント治療の流れ
当院では以下の流れでインプラント治療を進めてまいります。
カウンセリングから治療後のメンテナンスまで最短3か月程度で完了します。
- カウンセリング、検査
- レントゲン、CTにてお口の状態確認
- CTデータをもとに、ストローマンガイドにて3D治療シミュレーション
- ガイドの適合確認、術前説明
- 1回目の手術:インプラント埋入手術
- 手術部位の洗浄・抜糸・ブラッシング指導
- 手術後の経過観察(待機期間約2か月)
- 2回目の手術:アバットメントの取付(必要のない場合もあります。)
- 型とり
- 上部構造の装着
- 装着後の経過観察と調整・定期検査