歯科検診とは?
歯科検診とは、お口の中で起こっている虫歯や歯周病、炎症などのトラブルを早期発見するための検査です。必要に応じてレントゲン撮影をして、肉眼では見えない部分をより詳細に確認することもあります。
歯科検診では、虫歯や歯周病などのお口のトラブルを発見するだけでなく、その後の治療に進めて早期治療を促す目的もあります。虫歯がある方は虫歯治療を、歯並びが気になる方は矯正歯科を、親知らずの抜歯が必要な方は口腔外科治療をご案内します。
このように、定期的に歯科検診を受けてお口のトラブルを早め早めに解決していきましょう。
歯科検診の内容
- 虫歯や歯周病のチェック
- 歯茎のチェック
- ブラッシング指導
- 歯垢の染め出しチェック
- クリーニングをして歯垢と歯石を除去
- 歯科相談
- お口の中の粘膜の病気のチェック
実施される内容は各クリニックごとに変わりますが、基本的にはこの7つの項目を元に行います。
歯科検診は2020年より、保険診療でお受けいただくことができます。ただし、初診の場合は「気になる症状がある」などの主訴がなければ、自由診療になることもあります。費用は各クリニックごとに異なるため、ホームページなどでご確認ください。
歯科検診を受ける頻度
歯科検診の頻度は大人の場合3~6か月が目安です。フッ素の効果が3か月程度であることや、歯垢や歯石のクリーニング目的、初期虫歯や歯周病の早期発見のために、最低でも半年に1回は歯科検診を受けるのが望ましいでしょう。
また小さなお子様や高齢者は、歯科検診の回数を増やすようご案内をすることがあります。子どもの場合は歯の質が弱いため虫歯になりやすく、高齢者の場合は入れ歯やブリッジなどの使用により虫歯や歯周病になりやすいためです。
患者様のお口の状況にあわせて適切な通院回数をご提案しておりますので、是非検診にいらしてください。
歯科健診・予防歯科との違い
歯科検診に似たものに「歯科健診」と「予防歯科」があります。それぞれ次のような違いがあります。
- 歯科検診:任意でお口の中にトラブルがないか調べるのが目的
- 歯科健診:国や行政が実施する歯の健康チェック
- 予防歯科:虫歯や歯周病にならないように予防をするための処置
まず歯科検診はご自分で近くの歯医者に予約をして、歯の健康状態をチェックしてもらうことが前提です。一方、歯科健診は1歳半健診、3歳児健診、学校の歯科健診、歯周疾患健診特定健康診査などの国や行政が行っている特定健診です。
そして、予防歯科は定期的に通院して虫歯や歯周病にならないように予防するのが目的です。診察をして虫歯や歯周病があれば必要な処置を受けられるのは、歯科検診・歯科健診と同じです。
こんな方におすすめ
歯科検診は性別年齢に問わず、皆さんに受けていただきたい検診です。
その中でも特に次のような人におすすめです。
- 歯医者に行ったのはずいぶん前
- 黒ずんでいる歯がある
- 歯の出血がある
- 食べ物が歯に挟まる
- お口の健康状態に不安がある
- 歯医者に行くきっかけが欲しい
歯科検診は歯科クリニックに長い間行っていない人にとって、自分のお口の状態を知って必要な処置やケアを受けられるきっかけにもなります。何年も歯医者に行っていないという人はこれを機会に歯科検診を受けてみましょう。
当院の歯科検診における特徴
当院の歯科検診は患者様の歯の健康をお守りするために肉眼でのチェックに加えて、必要があればレントゲン撮影も行っています。診察の結果、治療が必要と判断すれば、その場で必要な処置を行うこともあります。
虫歯治療や抜歯など時間がかかる治療については、ご予約を取っていただき、後日時間をかけて丁寧に治療いたします。
治療の必要がない場合でも予防歯科をご案内しています。当院は担当歯科衛生士制を導入しており、患者様に担当の歯科衛生士をつけることで、患者様のお口の些細な変化にも気付きやすくなり、患者様にも安心感を持ってお過ごしいただけると考えております。
歯科検診のメリット・デメリット
歯科検診は次のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
- 虫歯や歯周病の早期発見・早期治療ができる
- お口の健康を維持できる
- 毎日のハミガキの意識を変えられる
デメリット
- 定期的に通院する必要がある
歯科検診は基本的にはメリットばかりです。虫歯や歯周病を早期発見・早期治療ができれば、その分治療費を抑えることができますし、ブラッシング指導を受けることで、これまでのハミガキの仕方を見直して意識を変えることもできます。
唯一デメリットを挙げるとするならば、定期的な通院が好ましいということです。その都度時間や費用がかかりますが、健康な歯を維持できることを考えればメリットの方がはるかに大きいと言えるでしょう。
当院の歯科検診の流れ
当院の歯科検診の流れは次の通りです。
- 問診と診察
- 口腔内チェック
- レントゲン撮影(必要な方のみ)
- 治療・処置の説明と実施
・ブラッシング指導
・クリーニング - 処置終了