なぜ歯科治療は一度で終わらず、何度も通う必要があるのですか?
患者さんから「どうして歯の治療は一度で完結せず、何度も通院しなければならないのですか?」というご質問をよくいただきます。
とても多いご質問ですし、治療を受けるうえで大切なポイントですね。
結論からお伝えすると、お口の中の状態を根本から改善し、再発を防ぐためには段階的な治療が必要だからです。
歯や歯ぐきは、単純に削って詰めれば終わりというものではありません。
歯の内部(神経)、歯ぐき、噛み合わせ、細菌の状態などが複雑に関係しており、一つひとつ確認しながら治療を進める必要があります。
そのため、無理に一度で治療を終わらせようとすると、
- 痛みが再発する
- 治療した歯が長持ちしない
- 別のトラブルにつながる
- といったリスクが高くなってしまいます。
なるほど。「痛みがなくなった=治った」と思ってしまう患者さんも多いですが、それは違うということですね。
はい、その通りです。
痛みが取れた状態は、あくまで症状が落ち着いただけの場合があります。
例えば、虫歯で痛みがあった歯も、応急処置で痛みが治まることはあります。
しかし、
- 虫歯がどこまで進行しているのか
- 神経を残せるのか
- 被せ物が必要なのか
といった根本的な部分は、検査と段階的な治療が欠かせません。
これを途中でやめてしまうと、
- 再び痛みが出る
- 神経を取らざるを得なくなる
- 最悪の場合、歯を失うといった結果につながることもあります。
歯科治療にも「段階」があるということですね。
はい。歯科治療も大きく分けると、次のようなステップで進みます。
- 症状の改善・応急処置
まずは痛みや腫れを抑え、患者さんがつらい状態から解放されることを優先します。 - 原因への治療
虫歯や歯周病の原因を取り除き、必要に応じて神経の治療や噛み合わせの調整を行います。 - 再発防止と仕上げ(後期)
被せ物・詰め物の装着、歯周環境の安定化などを行い、長く健康な状態を保てるように整えます。
このステップをしっかり踏むことで、「治した歯を長持ちさせる」「再治療を減らす」ことにつながります。
患者さん一人ひとりで、必要な通院回数が違うということですね。
その通りです。
虫歯や歯周病の進行度、生活習慣、セルフケアの状況によって、治療回数は大きく変わります。
当院では、初診時の検査を大切にし、「なぜこの治療が必要なのか」「どのくらいの期間・回数が目安なのか」を、できるだけ分かりやすくご説明したうえで治療計画をご提案しています。
不安なことや疑問があれば、いつでも遠慮なくご相談ください。