どうして歯医者はセラミックをすすめるの?
Q どうして歯医者はセラミックをすすめるの?
どうして、歯医者さんは、銀歯よりセラミックをすすめるのですか?
むし歯が大きくなってしまい削る部分が多い場合、
型を取って、詰め物や被せ物を入れることになります。
部分的な詰め物(インレー)だと保険では5~6000円(3割負担の場合)
自費では当院では、セラミックの詰めものの場合、6万円(税別)になります。
この値段の差は白いからですか?
審美的な面で、白くつくることができるというのは、値段の違いの1つの要素になりますが、それだけではありません!
前提として、
「同じ歯を何度も治療しないような治療をしたい」
という考えが歯医者にはあります。それに対して、いい治療とは何か?という観点から、
白い歯をすすめる。いわゆる自費治療を患者さんにはすすめることが多いです。
大きな違いとしては、自費治療の場合、
型を取るときの方法(精度がより高くなる)や、詰め物の作製の過程に違いがあり、
それがより良い適合につながること、接着材を含めて、使える材料に自費治療には、制限がないことが大きな理由です。
型どりというのは、あの粘土みたいなやつですか?
そうです!保険治療では、アルジネートといわれる粘土のようなものを使います。
これを使うと、自費診療に対して、変形が生じやすいです。
そして、その後に模型を作るための粉(石こう)や、詰め物を付ける接着材等に保険と自費治療には差がでます。
適合がいいものが入れば、それを使っていく中で、2次的に虫歯になるリスクが格段にさがります。これは歯ブラシをするには届かないところも含まれるので、歯ブラシを頑張ればいいということではありません。
その他には違いはありますか?
花粉症と同様に現時点では症状がなくても、可能性は低いですが、時間がたつにつれて溶け、金属が溶けて、金属アレルギーになる可能性があります。
そうなんですね。保険だと必ず銀歯になってしまうんですか?
保険でも白く作ることは可能ですか?
はい。最近は保険治療内で、CAD/CAMという、プラスチックとセラミックが混ざった材質を一定のかみ合わせの条件で作ることも可能です。
ただ、こちらも、自費診療の適合の精度より劣ってしまうこと、プラスチックが入っているため、変色をしたり、強度はセラミックよりも弱く劣っているため割れたり、接着剤の関係でとれやすい等のネガティブな側面もあります。
保険治療だといろいろ考えなきゃいけないこともあるんですね。
保険治療がダメということではありません。保険でも何年ももつこともあります。
ただ、長い目で見たときに、問題が生じて、その歯が残せなくなり、最悪抜歯をしなければいけなくなるとします。なくなった歯の部分をうめるために、周りの歯を削って、他の処置が必要になる可能性、その際にかかる治療費・通院時間・交通費を含めて、後々問題になることもあります。
そう歯科でどのような値段ですか?
そう歯科学芸大学では、
自費診療の詰め物(インレー)は、セラミックで6万円(税抜)、
被せ物(クラウン)の場合は、ジルコニアセラミック10万円(税抜)をベースに、
周りの歯と色を合わせてより自然にする場合は白い材料をそのベースに盛り足したオールセラミック13万円(税抜)になります。
型を取るときが苦手なのですが、どのような配慮をしていますか?
保険診療では使うことができない接着剤、被せ物詰め物を作成する技工所、
型どりのやり方も、ケースに応じてですが、最新式のデジタルスキャナーを用いて、データを読み込んでつくります。これによって、型どりのときの苦しい思いをするということもありません!
もちろん、自費診療を無理にすすめるということはしません。
当院では保険、自費治療ともにその状況においての、メリット・デメリットを話して、治療方針を相談して決めますので、安心して相談してくださいね!
ありがとうございます!